二月後半

2月17日


 インターネットをはじめた男性が、まずはじめにすることは、エロサイト探しです。まあ、9割以上は確実にそうでしょう。



 そして、慣れてくると、それぞれが次の段階に進んでいくわけなんですが…僕の場合、チャットが大好きだったもので、自然に「エロチャット」を探すようになりました。



 まあ、二年以上も前のことですし、若者の失敗談と笑ってくれればありがたいんですが…当時、僕のHNは「秋」というものでした。で、ちょっとした気まぐれで、ですね、「亜紀」という名前で、某エロチャットに入ってみたんです。



 そこのチャットは、一つ全員が見られるチャットがあって、その他に、名前を指定して、特定の人とだけ話す機能もあったんです。まあ、メッセやICQみたいなもんですね。



 で、女性名で入っちゃったもんですから…来るわ来るわ、飢えた男性諸君からのメッセージが。



 「亜紀ちゃん、おじさんといいことしよう?」
 「どこに住んでるの?」
 「今度会いませんか?」



 とりあえず、一人だけ選んで会話してみました。一番最初のおっさんに決定。



 「いいことって、なんですか?」
 「そりゃ、こんなところに来てるんだから、わかるだろう?」
 「ええ…まあ…」



 「亜紀ちゃん、いくつ?」
 「20です」
 「パンツの色、何色かな?」
 「履いてません♪」



 もう、即気持ち悪くなったので、適当なことを言って、さっさと会話を切り上げようと思ったんですが…こいつがまた、しつこい。先の発言に対し「えへへ、エッチだなぁ」。アホか。なんかだんだんと腹が立ってきました。なんか痛い目にあわせてやる。



 「彼氏とか、いないの?」
 「それが、今日別れちゃって…だからこんなところに来てるんです。その、はじめてなんで、ちょっと怖いんですけど」
 「じゃ、おじさんとエッチなことしよう。そしたらつらいこと、忘れられるだろう?」
 「うん…」



 我ながらへたくそな演技ですが、おっさんにしてみたら別にどうでもいいみたいです。



 「それじゃ、服脱がすよ…」
 「は、はい…」



 どうやら、文章だけで性行為のまねごとをするみたいですね。何が面白いんだかさっぱりですけど。



 「(あんまりにアレなんで、略)」
 「あっ…あぁんっ…」



 もうここまで来たらいいかな。おっさんものりにのってるし。そろそろとどめ刺してやろう。



 「あ、亜紀ちゃん、それじゃいくよ…!」
 「ど…」
 「ど?」
 「どすこーい!!」
 「はぁ!?」



 若気の至りというやつです。
 

2月19日


 最近よく話す友人O。彼も僕と同じく、世間の波に背を向ける人生を選んでいます。



 コイツ、どのくらい芸能とかに興味ないのかな、と思い、簡単な質問をしてみました。



 「モーニング娘。が、二つの組に分かれるんだって。どう分かれるか知ってる?」
 「3年B組と関東土下座組?」
 「なんで即答なのかな、君」



 土下座組のほうは、保田一人だそうです。
 

2月20日


 その時、僕の頭の中では、プッチモニの「ちょこっとLOVE」が流れ続けていました。

 その時、席の近い友人たちは、カバディについて熱く語っておりました。

 僕は、他の曲で、プッチモニをうち消そうと試みました。

 カバディを知らない人に、O君が熱く教授しているようです。

 『ミルキーはママの味〜♪』

 「こうな、カバディカバディカバディカバディって言いながら、鬼ごっこみたいにな!」

 『ミルキーは…♪』

 「カバディカバディカバディ!」






 …あんまりO君がカバディカバディうるさいもんだから、気がついたら、頭の中に流れている曲が、



 『カバディはママの味〜♪』






 ←これが?
 

2月21日


 「部屋にある大事な物には、名前をつけてあるんだ」
 へえ、例えば?
 「うん、例えばメトロノームは、『不整脈』っていう名前」
 ひどいセンスだね。
 「そうかな? あと、パソコンには『師匠』って名前をつけたんだけど」
 …なんで?
 「師匠がフリーズしたり、師匠のスペックが足りなくてパーツを取り替えたり、師匠にはファンをつけないと熱暴走したりするんだぜ?」
 言ってて楽しいだけだろそれ。
 「あ、そうそう、次の給料で師匠買いかえようと思ってるんだよね」
 いやな弟子だなぁ。
 

2月23日


 最近、よくこういう話を聞きます。「インターネットで稼ぐ時代。在宅ワークを副業に!」。それだけならまだしも、在宅ワークだけで家族を養えるほどの月給が、なんていうのが売り文句な話も聞きますね。僕、大好きなんです、こういう「うまい話」ってやつ。



 よく雑誌の裏なんかに、あやしげなアクセサリーの広告とかあるじゃないですか。「なんとかパワーで幸運が!」みたいなの。あれに載ってる成功話とか、大好きなんです。



 在宅ワークもアクセサリーも手を出したことないからわかりませんけど、まあ九割九分が詐欺でしょうね。そう決めつけて見ると、こういうのってホントに面白いんです。



 で、さきほど、偶然友人の掲示板から飛んだサイトが、そんなのでした。もう、すばらしくうまい話が書いてありましたよ!まあ、内容なんてどうでもいいんです。問題は収入。一体どれくらいの収入があるのかな!



>どんな月収なのか、具体例を表したいのですが、規定がある為ここでは表示できません。
>ひとことで言うと
「非常識な収入」です。



 うさんくせー。たまんねぇー(じゅるり)



 具体的に書かないあたりがもう最高にうさんくさいです。で、読み進めていったら、さきほどの説明じゃあんまりにアバウトすぎると思ったらしく、何ヶ月でどれくらいの収入になるということが、表になっていました。以下、コピペ。



 1ヶ月:夫婦共働きの必要がなくなります
 2ヶ月:会社を辞めたくなります
 3ヶ月:会社を辞められます(住宅ローンのボーナス月が間近の人はまだだめ)
 4ヶ月:この仕事を本業にしたほうがいいです
 1年:豪邸に住めます
 2年:人生のたいていの事にけりがついています




 爆笑。



 >1ヶ月:夫婦共働きの必要がなくなります

 離婚ですね。


 >2ヶ月:会社を辞めたくなります

 鬱状態ですね。


 >3ヶ月:会社を辞められます(住宅ローンのボーナス月が間近の人はまだだめ)

 ついに気が触れました。


 >4ヶ月:この仕事を本業にしたほうがいいです

 妄想です。


 >1年:豪邸に住めます

 妄想です。


 >2年:人生のたいていの事にけりがついています

 死んでるじゃん。



 お腹痛い。笑いすぎた。
 

2月26日


 「不思議しりとりしようぜ。不思議な単語ならなんでもあり」
 「いいよ。君からどうぞ」
 「人間ドック」
 「クッパ」
 「パラマウント」
 「トステム」
 「ムール貝」
 「いささか先生」
 「インパラ」
 「ラマ」
 「マルガリータ」
 「田代」
 「まさし」
 「えーと、「し」…え?」


 あんまりにもテンポが良すぎて騙された。