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三月後半
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| 3月16日 |
バイト先でのことです。今までろくに話したことのなかった女子高生の同僚に、突然声をかけられました。 「わたし、今日でここ辞めるんだー」 「へー、そうなんだ。お疲れさま」 「それでさ。よかったらなんだけど、メールアドレス教えてくれない?」 まあ、悪い気はしません。 「別にいいけど」 「えっ、うそ、携帯持ってるの!?」 …… |
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| 3月18日 |
友達との会話。彼もスーパーでバイトしています。 「なんかさ、あの、魚売り場のところにさ、あきらかに魚じゃない生き物売ってるじゃん。すげぇ気持ち悪いの」 「なに、どんなの?」 「イソギンチャクとラピュタ合成させたみたいな」 「は?」 正解:ホヤ |
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| 3月19日 |
「宣誓! 我々は、スポーツマン精神に…」 …数十秒の沈黙。ざわつく場内。 「スポーツマン精神に…のっと…り…」 一体どうした? さらにざわつく場内。 「我々は…! スポーツマン精神に…乗っ取られ!!」 ざわっ! 「やりたくもない練習を日が暮れるまで、休日も無く続けてきた! 俺が本当に望んだ高校生活は、こんなもんじゃない! 全てはスポーツマン精神に乗っ取られたせいだ!」 『おいっ、カメラ止めろ! そいつを黙らせるんだ!』 「スポーツマン精神の支配は実に強力で、今こうして自分本来の言葉で喋ることができているのは奇跡的なことで…ああ、今にも、今にもまたスポーツマン精神…精神様が…」 ざわっざわっ。 「スポーツ…ああ、スポーツって素晴らしい…今すぐボールを追っかけたい…! 我々は、スポーツマンシップに乗っ取り!! 正々堂々とぉ!」 『よし、いいぞ! カメラ回せ!!』 |
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| 3月20日 | |||||
こんばんは、彬ですか? ええ、はい、まあ。 珍しく、ノンフィクションで日記でも書こうと思います。今日一日、おかしなことばっかりだったので。 はじまりは、去年の一月下旬、僕の誕生日。登校して、ふと机の中を探ってみたらペットボトルがあり、その中に金魚とメダカが入っていました。そして隣の席からそれをにやにやしながら眺め、「誕生日おめでとう」と言った友人S。 そして、同年の年末。「もうすぐ彬の誕生日だな」という話から、上記のペットボトル金魚話になり、「今年はみんなで彬の誕生日を祝おうぜ!」とありがたくもない方向に話は発展しました。 んで、今年の一月。頭のおかしい友人たちが、たくさん狂ったプレゼントをくれました。その中でも筆頭はこれ。
雪苺娘というお菓子に埋め込まれたララァ。ええ、そりゃ、食べましたけどね。ララァごと。 ようやく前フリ終了です。こっから、今日の話につながるわけなんですが。僕の誕生日、そりゃひどいもんでしたけど、みんななかなか楽しんでたわけなんですよ。それで、またこんなことやりたいね、という話になったんです。 そして、今日、終業式の日に開かれることになったイベント。その名も「プレゼント交換会」。いやー、タイトルだけ見ると、仲良しグループの楽しい楽しい行事って感じですよね、とんでもねぇ。9人が参加することになったんですが、少なくともそのうち3人はかなり頭がおかしいですし、他のメンツもそこそこおかしいのばっかりです。 ルールは、みんながそれぞれ一つずつプレゼントを持ち寄って、シャッフルして配り直すという単純なものです。あと、今回は匿名制にしました。んで、僕が用意したプレゼントはこれ。
和久井映見「アキラが可哀想」。匿名とシャッフルというルールを逆手にとった、自分に当たるのが一番面白いという品です。まあ、9分の1の確率ですから、そうそう当たりはしないでしょうが… さて、9つのプレゼントを1から紹介していったら重くて仕方ありませんので、面白かったプレゼント2つだけにしておきましょう。 エビですね。ナマモノ以外用意できんのか貴様は>S あ、いやまあ、匿名なんで、Sの仕業かどうかはわからないんですけど…いや、やっぱりバレバレだろこれ。 ま、一番ひどかったのはこれなんですけどね。かわいいかわいいお人形さんです♪ ボブサップ+熊のぬいぐるみ。うん、もうホントどうしようもないねこれ。 他にもなかなか面白いのがあって、結構楽しいイベントになりました。またやろうね、みんな! あ、ちなみに、僕は何が当たったかと言いますと。
まさか本当に帰ってくるとは。 |
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| 3月21日 | |
昨日の日記の続きです。 交換会終了後、そのうちの五人で昼ご飯を食べに行くことにしました。しかし、目当てにしていた定食屋さんがお休みで、さてどうしようかと悩んでいると、一人がこんなことを言い出しました。 「あ、そういえば、なんか珍しいたこ焼き屋が近くにあるらしいんだけど。ナポレオン焼きとかあるらしい」 「な、それは興味深いぞ!?」 というわけで、彼の案内でてくてく十分ほど歩きまして、そのお店にたどりつきました。見た目は普通のたこ焼き屋だなと思いつつ、看板を見てみると。 『パワーブレンド』 「ぱ、ぱわぁ?」 「俺も来るの今日がはじめてで、よくわからん…」 なんか、雑誌の裏とかに載ってる「パワーストーン」とか、そんなノリのうさんくささがあるんですが、一体なんなんでしょうこのお店。 「とりあえず、入ってみるか」 「まあ、ここまで来たらな」 そして、恐る恐る扉を開けて、まず目に入った壁の張り紙。 どうしよう。 あっけにとられる五人。そんな我々を眺め、不敵な笑顔を浮かべる店主。 店主「いらっしゃい」 「あ、はい」 あっ、しまった、逃げるタイミング逃した。仕方ありません、もう、たこ焼き食べるしかないみたいです。その前に、とりあえず… 「えっと…超能力って?」 店主「下の張り紙見ればわかる」 そう店主に促され、一同先ほどの張り紙から視線を下に落とす。 どうしよう。 しかし、もうここまで来たら逃げ出すわけにもいきませんので、店主から詳しい話を伺いました。ようするに、「俺の超能力でたこ焼きの味が、君らが望んだ表の番号通りに変わる」ということらしいです。 上の写真だけじゃちょっとわかりづらいと思いますので書き出します。一列目はわりと普通なんで飛ばして、二列目から。 18 太陽の恵 19 太陽の愛 20 たくみSP 21 初恋SP 22 活性水素水 23 海洋深層水 24 ルルドの泉 25 トラコテの水 26 キムタク 27 ゾマホン 28 笛吹雅子 29 ナイナイ岡村 30 店主 31 SAYAKA 32 小泉純一郎 33 福沢諭吉 34 坂本龍馬 すいません、どこからつっこめばいいんでしょう… とりあえず、有名人シリーズの中にさりげなく入ってる「店主」が面白すぎますが…これって一体なんなんでしょう? 「この人名ってなんなんですか?」 店主「その人の特徴が味に出るわけ。例えばナイナイ岡村だったら炭酸が強くなるね」 たこ焼きはどこいった、おい。 三列目は、35から47までお酒の名前が並びまして、その下はこうです。 48 10年ワープ 49 20年ワープ 50 50年ワープ 51 カロリー二割削減 52 キリン淡麗 53 息さわやか 54 やすらぎ 「あの、ワープって…」 店主「いいからたこ焼き買ってみて。そうすればわかるから」 そう言われたら買わないわけにはいきません。一人ずつ、たこ焼き一人前注文しました。 店主「あいよ、お待たせ」 「で、どうすればいいんですか?」 店主「どの味にしたいか、表を見て決めて、それを口に出して言う。それで食べると、味、変わってるから」 「はぁ…」 店主「とりあえず、左の列で試してみな。わかりやすいから」 というわけで、試してみることにしました。まずは味を変えないで一つ食べてみてから、いよいよ実験です。 「じゃあ俺、さっぱりで」 「クリーミーにしてみようかな」 「濃い味になーれ」 ぱくっ。 「…嘘」 「うわっ、クリーミーになってる!?」 「い、いやおい、嘘だろこれ…?」 あの、なんか、ホントに味変わるんですけど…? 「すごい…すごいですよこれ!」 店主「だろう? じゃあ、真ん中の列やってみな」 「えーと、初恋スペシャル? これやるとどうなるんですか?」 店主「冷たくなる」 「ダメじゃん!?」 「海洋深層水やってみよう!」 「行けー! どう?どんな感じ?」 「うわっ…しょっぱいっつーか、酸っぱいっつーか、何これ?」 「海洋深層水味だろ!!」 「店主やってみよう」 「どう?」 「…な、なんだこれ!?」 「ぬぅ、さすが店主…言葉に表すこともできない味か」 店主「二つ組み合わせたりできるぞ」 「あ、じゃあSAYAKA初恋スペシャルで」 「どうなるんだよそれ!」 「…すっげぇ冷たい」 「ありえないってことだな」 「カロリー二割削減してみよう」 店主「味薄くなるぞ」 「うわっ、ひでぇ」 もうみんな、パワーブレンドの虜です。錯覚なのか本当に変わってるのかわかりませんけど、確かにその時は味が変わってるように思えました。 店主「よし、それじゃ、こっちに来てみんな手を出せ」 わいわい言いながら一通り試し、たこ焼きを食べ終えると、店主が言いました。 「え、なんですか?」 店主「いいから」 みんなでカウンターに手を出すと、店主がその上に手をかざしました。すると… 「あれ?…なんだ、これ」 「お前も?なんか指先がぴりぴりするんだけど」 「俺、掌があったかくなってきた」 店主「これが『気』ってやつだ」 「マジですか!?」 店主「これを利用すると、体の悪い部分も治せるんだ」 「へぇー、へぇー」 「あ、じゃあこれで俺の冷え性治ったりして!」 「あはは、それいいなぁ!」 そんなこんなで、楽しい一時を過ごしました。いやぁ、パワーブレンド、素晴らしいなぁ。 次の日、38℃の熱が出ました。 |
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| 3月23日 |
こんな名言を残した後輩がいます。 「お客様、カゴを二つに分けるがよろしいですか?」 丁寧なんだか小馬鹿にしてるんだかさっぱりわからないこのセリフ。いっぺんに彼のことを気に入ってしまいました。 今日、そんな彼と、久しぶりに会いました。長いこと試験休みをとっていたみたいで、かれこれ三週間ぶりです。 「よ、久しぶり。元気だった?」 いや、まあ、確かに、のんびりしてる人だなぁ、とは思ってましたけどね。 「いえ、なんか昨日から左目が見えないんですよー」 とんでもねぇ大物だコイツ(即刻早退させました) |
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| 3月29日 |
みなさん、重要なのは想像力です。一文一文をじっくりと読み、僕が一体どんな気持ちでその状況に直面したのか想像してみてください。 日記のネタというものは、いつ身に降りかかってくるか、また、どんな瞬間に思い浮かぶか、全く予想もつきません。そんな時のために、僕は時折メモ帳を持って外出することがあります。そして、何かあったら書き込むわけです。 しかし、この出来の悪い脳みそは、「メモ帳にネタを書いた」という事実さえ忘れることがあります。そういったメモは、数週間、あるいは数ヶ月の時を経て発見されるのです。 しかも僕は、キーワードとなる単語しか書かないので、メモを書いた直後ならともかく、時間がたつとどんな日記を書きたかったのか、全く意味がわからなくなるんです。 …重要なのは想像力です。このメモを発見した時の僕の気持ち、欠片でもいいからわかってやってください。 『母さん、うなぎが爆笑してるよ』 医者を。 |
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| 3月30日 |
続・メモ帳の恐怖。 「隣の家に囲いができたってねぇ?」 「ずいぶん土地が余っていたんだなぁ」 「HAHAHA」 ドク、ター! |
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