四月前半

4月11日

 バイト先の店なのですが、客用のトイレがものすごく変なところにあります。店の裏なので客が自力で見つけることはまず不可能で、一緒について行かないと説明できないような場所にあります。

 そんなわけで、フロア担当の人間は、同時にトイレ案内係でもあります。多ければ一日に三回くらい、トイレの場所を聞かれます。たいていは子供ですね。

 今日も、小さい子を連れたおばあちゃんに、「トイレはどこですか?」と聞かれました。

「場所が少々わかりづらいので、ご案内致します」
「すみませんねぇ」
「いえいえ、こちらです」

 そうしてトイレの前まで案内すると、「ありがとう」と言いながら入っていくおばあちゃん。お前が入るのかよ!!

「おばあちゃん、トイレ近いんだよね」
「へぇー、そうなんだ…」

 しっかり度 ガキ>おばあ
 

4月12日

 バイト中、外人のお客様に声をかけられました。おそらく中国あたりの方だと思います。

「アネタマありますカ?」
「は?」

 片言で、言っていることがよくわかりませんが…はて、アネタマ。中国の食材か何かでしょうか。

「すみません、もう一度よろしいですか?」
「アネタマ。アネタマありますカ?」

 どう聞いても、「アネタマ」にしか聞こえません。

「えーと、どういう使い方をするものですか?」
「アー、ホラ、お好み焼きトカ」

 姉玉?

 ははーん、「中国人は机と椅子以外の足の生えている生き物は何でも食べる」と聞いたことがありますが、まさかお好み焼きの具に肉親を使うとは!

「アト、ヤキソバとか、うどんとか…」

 揚げ玉でした。
 

4月13日

 床屋にて。

「もみあげはどうなさいますか?」
「あ、いりません」

 間違ってない、間違ってないんだけど…!!
 

4月14日


 散髪すると必ず言われる「あ、髪切った?」、が大嫌いです。切った? と聞いている時点で、そいつは僕の髪の毛になんらかの変化があったことに気がついているわけで、洒落たヤングメンじゃあるまいし散髪以外で髪型なんて変わらないってんです。

 そのため、床屋に行った次の日はたいていこんな対応をしています。

「あ、髪切った?」
「いいえ切ってません断じて切ってませんむしろそろそろ切りに行こうかと思っているところです!!(息継ぎ無し)」

 んで、今日もどうせ言われるだろうということで、あらかじめシミュレーションをしておくことにしました。

(髪切った?)
(はっ! 馬鹿な!! この俺がそうやすやすと髪を切られるとでも!?)

 ま、こんなところか…と心の準備をして、教室のドアを開けました。すると、そこには友人Sが。さあ、準備は万端だ、いつでも来い!

「おはよう」
「あっ! 散・髪!」
「う、うん!」

 言い切られてしまいました、僕の負け。
 

4月15日

 オジギソウの花言葉は「敏感」、だそうです。みなさん、こういう知識を上手に活用して、気になるあの娘にさりげなく性的いやがらせをしましょう。春だからといって浮かれてる場合じゃないんですよ。